サロン値上げの告知文テンプレ 離反率を5%以下に抑える書き方
値上げで離反率3.2%に抑えた会員サロンの告知文全文失敗告知のNGワード、告知タイミング、LINE・店内・Instagram別の実文面を公開
この記事の内容
「値上げって、どう伝えたらお客様が離れませんか」
この質問を毎月のように会員さんからもらう結論から言う値上げで離反するのは「値段」ではなく「伝え方」のせい
私のサロンでも、300名の会員サロンでも、値上げは何度もやってきた10%値上げで離反率3.2%に抑えたサロンもあれば、5%値上げで離反率22%を叩き出したサロンもある同じ値上げ幅でこの差が出る理由は一つ、告知文の出来だけ
離反率を決めるのは値段ではなく告知文
倶楽部会員さんの実際の成果
再現性が高く属人性ゼロ。誰でもその日からできる内容だった(会員報告より)
500万円でも安いと思っている。もっと高くしたほうがいいと繁友さんに言っている(会員報告より)
不動産屋さんに止められたのは初めて。おかげで1,000万損せずに済んだ(会員報告より)
先に数字を見てほしい同じ会員店舗経営者俱楽部内の2サロンの比較
| 項目 | サロンA(成功) | サロンB(失敗) |
|---|---|---|
| 値上げ幅 | 10%(6,000→6,600円) | 5%(6,000→6,300円) |
| 告知タイミング | 3ヶ月前から段階告知 | 1週間前に一斉告知 |
| 告知チャネル | LINE・店内POP・Instagram・直接声かけ | LINE一斉送信のみ |
| 告知文の主軸 | お客様への感謝と今後の品質向上 | 「コスト上昇により」 |
| 離反率(値上げ後3ヶ月) | 3.2% | 22% |
| 売上への影響 | 月売上+8.5% | 月売上-18% |
サロンBは5%の値上げで月売上が18%落ちたサロンAは10%の値上げで月売上が8.5%伸びた値段の差ではなく伝え方の差で、月商100万円換算で26.5万円の逆転が起きる
値上げが怖くて先延ばしにするのは、正しい告知の方法を知らないから正しく告知できれば、値上げは売上を上げる最速の施策になる
値上げ告知の黄金ルール5つ
ルール1: 3ヶ月前から段階的に予告する
最大の失敗は「1週間前の一斉告知」お客様は突然の価格変更に「なぜ今?」「他のサロンに行こうかな」と反応する3ヶ月前から第1告知→第2告知→最終告知の3段階で伝えると、同じ値上げでも受け入れられ方が180度変わる
- 3ヶ月前(第1告知): 「◯月より一部メニューの価格改定を予定しております」+ 感謝と理由
- 1ヶ月前(第2告知): 「いよいよ◯月から新価格となります」+ 新価格表 + 改定前最後のご案内
- 値上げ日(最終告知): 「本日より新価格です引き続きお付き合いください」
ルール2: 理由は「コスト」ではなく「品質向上」で語る
「材料費高騰でやむを得ず値上げ」は最悪の言い回しお客様はあなたの事情を知りたいのではなく、これからも通いたい理由が欲しい
同じ値上げでも「材料費が上がったので」と「より高品質な◯◯薬剤への切り替えに伴い」では、お客様の受け取り方が全く違う前者は「苦しそう・他店も高くなる・仕方ない」で終わる後者は「期待できそう・もっと良くなるなら払う」で納得する
ルール3: 値上げと同時に「何かを足す」
値段だけを上げると「損した気分」が残る同時に小さな付加価値を足すと、お客様は「むしろ得した気分」で終わる
- トリートメント工程を1ステップ追加
- ヘッドスパ5分を施術に標準化
- 次回予約特典でLINEクーポン付与
- 使用薬剤を上位ブランドに変更
- 施術後のブロー時間を3分延長
原価ベースでは数十円〜数百円の追加で十分体験の変化さえあればお客様は納得する
ルール4: 既存客には個別告知を入れる
常連客・VIP客ほど値上げに敏感に反応するLINE一斉送信で混じって伝えるのは最悪名指しでメッセージを送る・次回来店時に直接伝えるの2択でしか伝えない
月1回以上通う常連客(3ヶ月で3回以上)には、値上げ日の前に一度来店してもらい、施術中に直接言葉で伝える「◯◯様、実は◯月から価格を見直すことにしたんです」と個別に話すだけで離反率が激減する
ルール5: 最後にフォロー施策を添える
値上げ告知の最後に「◯月末までの予約は旧価格」「LINEお友だち登録で初回◯◯プレゼント」「次回回数券で◯%オフ」などのフォロー施策を添える値上げ単体で終わらせず、次の来店動機まで一緒に作る
離反率3.2%に抑えた実告知文 全文公開
私の会員サロンで実際に使われ、離反率3.2%を記録した告知文を全文公開するテンプレとしてそのまま改変して使える
LINE第1告知(3ヶ月前に送信)
◯◯様 いつもありがとうございます
オーナーの◯◯です
本日は大切なご案内がありLINEをお送りしました
実は半年ほど前から、施術で使用しているカラー剤とトリートメント剤を新しい上位シリーズに切り替える準備を進めてきました ◯月より全てのお客様の施術でこの新薬剤をご提供いたします
それに伴い◯月施術分より、一部メニューの価格を改定させていただくことになりました
・カット 6,000円 → 6,600円
・カラー 9,800円 → 10,800円
・トリートメント 3,000円 → 3,300円
新しい薬剤は従来品と比べて仕上がりの持続性が1.3倍とのこと 実際にオーナー自身とスタッフで半年間試してみて、違いを実感しています
長くお通いいただいている◯◯様には、◯月末までのご予約分は旧価格にて対応させていただきます もしご検討中の施術がございましたら、お気軽にご予約ください
これからも◯◯様の髪のベストコンディションを守れるサロンであり続けます 引き続きどうぞよろしくお願いいたします
LINE最終告知(値上げ1週間前)
◯◯様 いつもお世話になっております
先日ご案内した価格改定まであと1週間となりました 改めて新価格をお知らせいたします
【◯月◯日より】
・カット 6,600円
・カラー 10,800円
・トリートメント 3,300円
◯月末までにご予約をいただいた施術は旧価格にて承ります 改定前最後のタイミングでご予約をご希望でしたらお気軽にメッセージください
新薬剤での施術を体験されたお客様から「ツヤ感が今までと全然違う」「持ちが良くなった」とのお声をいただいており、オーナーとしてとても嬉しく思っています
これからも◯◯様にとって「通い続けたい」と思っていただけるサロンを作ってまいります
引き続きどうぞよろしくお願いいたします
オーナー ◯◯
この告知文の要点は5つ
1. オーナー自身の署名が入っている
2. 理由が「品質向上」ベース
3. 実体験エピソードが入っている
4. 旧価格での予約猶予がある
5. 値上げで終わらず「これからも通いたい」で締めている
失敗告知のNGワード5つ
NGワード1: 「コスト上昇のため」「材料費高騰により」
お客様はあなたの事情に興味がないコストの話は内部情報外に出す言葉ではない「品質向上のため」「より良い仕上がりのため」に置き換える
NGワード2: 「やむを得ず」「心苦しいのですが」
謝罪トーンで始まる告知は、お客様に「お店が苦しいんだ」というネガティブな印象だけを残す値上げは品質向上のためのポジティブな行動謝罪ではなく感謝と決意で伝える
NGワード3: 「◯月◯日から値上げします」(一文だけの告知)
最悪の告知例事実だけを伝えるのは告知ではなく通達お客様はロボットではないなぜ・いつから・何が変わるか・何が変わらないかを丁寧に伝える
NGワード4: 「一部メニューの価格を改定します(詳細は店頭で)」
金額を伏せる告知はお客様の不信感を生む「いくらになるんだろう」という不安で来店を避けられる新価格は必ず具体的な金額で公開する
NGワード5: 「◯月◯日以降の予約から新価格が適用されます」
「損した気分」を強調する言い回し「◯月末までのご予約分は旧価格にて」というポジティブな猶予条件で書き換える同じ事実でも言い方で印象が真逆になる
告知チャネル別テンプレ LINE・店内・Instagram・GBP
LINE公式アカウント
前述の全文テンプレをそのまま使う送信タイミングは3ヶ月前・1ヶ月前・1週間前の3回1回の告知では伝わらないスパム扱いされるのを恐れて1回だけで済ますと離反率が跳ね上がる
店内POP
受付横とシャンプー台前の2箇所に設置POPは短文・大きな文字・手書き感で
【◯月◯日より価格改定のお知らせ】
より良い仕上がりをお届けするため
上位シリーズの薬剤に切り替えます
・カット 6,600円
・カラー 10,800円
・トリートメント 3,300円
◯月末までのご予約は旧価格にて
詳しくはスタッフまでお気軽に
Instagram投稿
画像1枚+キャプションで告知する画像は「新薬剤の実物写真」または「before/afterの仕上がり比較」が効くキャプションはLINEと同じ文面を流用して問題ない
ハッシュタグはつけすぎない「◯◯市 美容室」「◯◯駅 ヘアサロン」の2〜3個で十分新規向けというより既存客への連絡が目的
Googleビジネスプロフィール
「最新情報」投稿で新メニューの価格表を掲載するこれは新規のお客様がGoogle検索から来る前に価格を把握してもらうための重要施策「行ってみたら思ったより高かった」のミスマッチを防ぐ
既存客への個別告知の順序
告知する相手の順序を間違えるとトラブルになる私の会員サロンで使っている4ステップの順序を紹介する
- VIP客(月2回以上来店)への個別LINE — 全体告知の1週間前に先行案内
- VIP客への次回来店時の直接会話 — オーナー自身から感謝と一緒に伝える
- 常連客(月1回来店)への一斉LINE — 全体告知の同時
- 非常連客への店頭掲示・Instagram — 来店時に自然に目にする仕組み
特に1と2の「VIP客への先行案内」を飛ばすと、一番売上を作ってくれている人が一番最後に知ることになり、不信感を招く情報の順序は売上貢献度の高い順、と覚える
離反しやすい客層の見分け方
| 属性 | 離反リスク | 対策 |
|---|---|---|
| 初回来店から3回以下 | 高 | 強めの関係構築が必要個別フォロー |
| 来店頻度が3ヶ月以上空く | 高 | 「久しぶりにご連絡」で早めに告知 |
| HPB経由のみの来店 | 中〜高 | LINE登録動線を先に作る |
| クーポン目的で来ていた | 非常に高 | 元々リピートしない層追いかけない |
| VIP客(月2回以上) | 低 | 個別告知で十分対応可 |
| スタッフ指名客 | 低 | 指名スタッフから直接伝えるのが最強 |
クーポン目的で来ていた層は、値上げしなくても遅かれ早かれ離反する追いかけずに切ると決めるのも経営判断価値を理解してくれる層だけを残すほうが長期的な売上は伸びる
値上げ同時に付加価値を足す戦略
値上げを受け入れてもらう最大の武器は「体感の変化」値上げと同時に実施すると効果が大きい5つの施策
- 薬剤ランクアップ: お客様が違いを感じやすい最も推奨
- 施術工程の追加: プレトリートメント・頭皮クレンジングなど3〜5分の追加
- アメニティ強化: タオル・ドリンク・施術ケープのブランド刷新
- カウンセリングシート新調: 事前カウンセリング時間を3分延長
- 次回予約特典: その場で次回予約でLINEクーポン付与
この中で最も費用対効果が高いのは薬剤ランクアップ1回あたり原価100〜300円の追加で、お客様は「前より明らかに違う」と実感できる値上げ幅500円に対して原価300円追加でも、十分に黒字が取れる
値上げ後の数字管理
値上げ後3ヶ月は以下の数字を必ず週次で追う
- 離反率: 値上げ告知時点の予約者数に対する以降3ヶ月のキャンセル・未来店率
- 新規来店数: 値上げ後の新規流入に影響が出ていないか
- 客単価: 目標通り上がっているか下回っていればオプション誘導の設計ミス
- 月商: 値上げ前3ヶ月平均との比較
- VIP客の来店頻度: 月2回→月1.5回に落ちていないか
値上げ後1ヶ月は必ず「少し下がる」ここで焦って元に戻す経営者が多いが、3ヶ月待つのが鉄則3ヶ月でリズムが整えば、以降は値上げ後の新しい基準値で安定する
よくある質問
Q. 値上げは何%までなら受け入れられますか?
一度に10%までが経験則上の上限15%以上は離反率が急激に上がる20%上げたいなら、6ヶ月空けて10%ずつ2回に分ける
Q. HPB掲載料の値上げに連動してメニュー価格も上げるべき?
HPBのクーポン価格だけ据え置きにして、通常メニューを値上げするのも一手ただし長期的にはHPB依存を減らしてLINE/Instagramに軸を移すのが安全策
Q. 値上げを伝えた瞬間に「他店に行く」と言われたら?
「そのお客様は元々値段だけで選んでいた層」追いかけずに感謝で送り出す安売りで繋ぎ止めても、その人はまた別の安い店に流れる価値を理解する層に絞るほうが経営は安定する
Q. 告知は値上げの何ヶ月前が最適ですか?
最低3ヶ月前ゆとりがあれば6ヶ月前から「今後◯月より改定予定」と告知し始めると、最大離反防止効果が出る短すぎると突然感で離反、長すぎると忘れられる
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